自動車税についての知識
2017.07.28

赤いトラック消費税、所得税、固定資産税。大人になり、社会における地位が上がるにつれて、支払う税額も増していきます。車を保有されていると、これに加えて自動車税も払わなければなりませんから、頭が痛い思いをされている方もいらっしゃることでしょう。日本の自動車税というものは不思議なシステムになっていて、ただ持っているだけで、駐車場に置いてあるだけで税金を払わなければなりません。冷静に考えてみれば、インテリアや彫像のように置きっぱなしだったとしても、お金だけはきっちりと持っていかれるというのは、理不尽な気もします。
税額については、車両の種類によっても変わってきますが、まずは一般的な乗用車から見ていきましょう。乗用車の税額は、排出量の多寡に応じて段階的に上がっていくという方式を採っています。次に大型車両のトラックやバスですが、前者は積載量、後者は定員に応じて高額になっていきます。このように見ていくと、自動車税は排気ガスをどれだけ出すか、という観点で税額が設定されていることがわかるかと思います。トラックやバスは重いものを運べばそれだけ馬力がいる、馬力を出すには燃費がかかる、燃費がかかれば排気ガスの量も増えるのです。
地球温暖化が進む中、世界全体とりわけ先進国が温室効果ガスをいかに削減するかが、国際的な課題となっています。先日パリ協定の脱退を表明したトランプ大統領が記憶に新しいところですが、日本はこの協定に遅ればせながら批准しました。こういった流れを勘案すれば、排ガスに絡めて徴収する自動車税というのも、それなりに説得力はあります。地球に負担をかけているのだから、とエコの発想をまじえて考えれば、この税金も納められます。しかし、それでも釈然としないのは自動車税とは別にある自動車重量税の存在でしょう自動車税が所有に対してかかる税でしたが、自動車重量税は所有している車の車検の際にかかる税です。表現を微妙に変えましたがこの二つの税は、実は税をかけている対象は同じ「所有している車」なのです。自動車重量税は、名目上は「自動車の重さ」にかけられるのですが、実質的には税の二重取りに近いのです。自動車業界は以前から、この状況を改善するよう政府に働きかけていますが、業界の要望は通っていません。自動車会社からすれば、自動車関連の税の重さが、消費者の購買意欲を削いでいるのではないかと考えているのです。
簡単ながら、自動車税にまつわる知識を述べてみました。近年では車を持たない方も増えていますが、自動車の税法が改正されれば、この状況にも変化がおとずれるかも知れません。

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